最終回

白銀のキセキ 最終回

「よかろう目を閉じよ」
私はいう通り目を閉じた
ゆっくりとゆっくりと意識が遠のいていき…

「おーいユキ!!」
彼が私を呼んだ
自分の手をみると丸々な肉球はなく、五本の指があった。
うそ?!
頭を触るとなにかサラサラしたものが…
「あれ?どちら様」
彼は私に気づいたようだ。
「あ…あの」
声がうまく出せない…
「こんなところにいたら寒いよ
ほら、あったまって行きなよ」
彼の手が私の手をつかむ
普段ではあり得ない状態
あったかい
タクローの手だ…



足跡はもう残ってはいなかった。
カカシもいつの間にかいなくなっていた。
何もなかったかのように真っ白な景色に飲み込まれていった。

白銀の世界の中
私たちは確かにここにいた。